市井三郎基金について



「市井三郎基金」設立のごあいさつ




代表 市井 Blades 順子

父、市井三郎が他界して2009年6月で20年になりました。この20年間、私も市井自主ゼミのメンバーも社会でいろいろな経験を積み、試行錯誤を重ね、今日に至りました。そしてこの20年を記念するかのように私は偶然「市井自主ゼミのホームページ」に遭遇しました。「市井三郎という哲学者がいて、 その精神を次の世代まで何とか語り継ごう、とそう考えております。」という市井自主ゼミの趣旨を読んで、心が高鳴ったのは2009年6月初めです。その感激は『私の思考と同じ接点を持つ同志たちにやっと巡り合えた』と言い表せばわかっていただけるでしょうか。


市井三郎は「思想から見た明治維新」(講談社学術文庫)の「おわりに」で次のことを述べています:

われわれの思考や心情も、われわれの選択しえなかった幼少期の環境によって、かなり大きく規定されるものです。そのことは、われわれの責任を問われるべき事柄とはいえません。しかしわれわれは、そのような自分自身をも時につき放して眺め、また批判することのできる理性をもたされています。それは、精神の自立性と呼んでいいものです。
人間の歴史は、どれほど多くの人間の内奥に、その精神の自立性を呼び醒ましえたかによって、歴史の高さ―ほとんど進歩と同じもの―が測られると考えます。


私たちは市井三郎の説く歴史の進歩をめざし、その思想を継承、実践し、この精神の自立性を呼び醒ます活動に少しでも関与していきたいと思っております。そこでまずこの「市井三郎サイト―市井自主ゼミホームページ」をリニューアルし、「市井三郎基金」を設立いたしました。

「市井三郎基金」では当初このホームページを充実したものにするために全力をあげて努力いたします。そして将来はできれば講演会、シンポジウムなどの開催、学術調査活動の支援もしくは実施、独自または各研究機関との共同研究活動、出版物の制作と発行、大学の研究機関で哲学を志す学生の支援、などと活動の枠を広げていきたいと考えております。

まだ第一歩を踏み出したばかりの「市井三郎基金」ではございますが、もし私どもの趣旨にご賛同いただけましたら、皆様のご協力とご支援、ご寄付をお願い申し上げる次第です。どうぞよろしくお願いいたします。


2009年7月
「市井三郎基金」代表者:市井Blades順子

市井三郎基金概要

団体名: 市井三郎基金

趣旨  ; 
哲学者市井三郎(1922-1989 成蹊大学名誉教授)の思想、学風と功績を広く社会に知らしめ、また市井三郎の思想を継承する思想家、学者、学生の活動を支援して日本の哲学界、思想界、社会の発展に寄与する。


目的  :
1. 学術調査活動の支援もしくは実施
2. ホームページ・出版物等の制作と発行
3. 講演会、シンポジウム等の開催     
4. 独自または各研究機関との共同研究活動
5. 大学の研究機関で哲学を志す学生の支援

設立発起人:

代表 :市井Blades順子       
代表代行:大野泰史(事務局長)         
顧問 :加々美光行 (愛知大学名誉教授)          
幹事 :前田丈志(監事役)

所在地:東京都多摩市桜ヶ丘1丁目38番地の5     
電話 (042) 375-3475


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